【保存版】スペインの魚・貝類 一覧

スペインを旅していると、どの町でも必ず出会うのが海の幸です。市場には新鮮な魚や貝がずらりと並び、レストランでは香ばしく焼かれたイカやエビの香りが漂います。地中海と大西洋に囲まれたこの国には、海の幸が盛りだくさん。

今回は、スペインで味わえる魚介類について、旬の時期や相場、食べ方、各地の名物料理などをまとめてご紹介します。自宅での調理のコツも説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

スペインの魚介類 – 旬カレンダーと価格の相場

※価格目安は、旬の時期に一般的なスーパーで売られている1kg当たりの平均的な値段です(2025年時に調査)。時期や地域、販売店などによって価格は異なる場合があります。

pez-calendario
魚介Peces価格目安/1kg1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
マグロAtún約20〜40€
サーモンMandarina約12〜28€
イワシSardina約6〜12€
サバCaballa約5〜14€
バカラオBacalao約8〜15€
メルルーサMerluza約12〜18€
ルビーナLubina約12〜25€
ドラードDorada約15〜25€
カツオBonito約18〜30€
アジ
Jurel
約8〜14€
アンコウRape約18〜30€
イカCalamar約10〜18€
エビGambas約20〜35€
チピロネスChipirones約12〜18€
タコPulpo約15〜25€
ホタテVieira約18〜30€
アサリAlmeja約12〜20€
コキーナCoquina約12〜20€
ムール貝Mejillones約7〜14€
ナバハスNavajas約15〜25€
亀の手Percebes約30〜50€
カキOstras約12〜22€
果物Fruta価格目安/1kg1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
魚介Peces価格目安/1kg1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
マグロAtún約20〜40€
サーモンMandarina約12〜28€
イワシSardina約6〜12€
サバCaballa約5〜14€
バカラオBacalao約8〜15€
メルルーサMerluza約12〜18€
ルビーナLubina約12〜25€
ドラードDorada約15〜25€
カツオBonito約18〜30€
アジ
Jurel
約8〜14€
アンコウRape約18〜30€
イカCalamar約10〜18€
エビGambas約20〜35€
チピロネスChipirones約12〜18€
タコPulpo約15〜25€
ホタテVieira約18〜30€
アサリAlmeja約12〜20€
コキーナCoquina約12〜20€
ムール貝Mejillones約7〜14€
ナバハスNavajas約15〜25€
亀の手Percebes約30〜50€
カキOstras約12〜22€
果物Fruta価格目安/1kg1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

スペイン産の魚介類

【イワシ】サルディナ / Sardina

大西洋沿岸または地中海で漁獲されるスペインのイワシは、夏に旬を迎えます。脂がたっぷりのっていて、旨味が深く、コクがあるのが特徴です。

オリーブオイルと相性が良く、オイルサーディンアンチョビはスペインの食文化に欠かせません。缶詰商品も多く、酢漬けやトマトソースなどで味付けした品質の高い缶詰は、日本をはじめとする海外でも人気です。

家庭では、内蔵や頭を取り除いてから軽く小麦粉をまぶして揚げるイワシのフライが、年齢を問わず親しまれています。

主な産地:ガリシア(Galicia)、アンダルシア(Andalucía)、バスク(País Vasco)

【マグロ】アトゥン / Atún

スペインは世界有数のマグロ漁獲国です。消費量も多く、フレッシュなマグロはカルパッチョやタルタルに、またオリーブオイル漬けにされたツナはサラダとして人気があります。

町の魚屋や、スーパーの鮮魚コーナーでもマグロは取り扱われています。ただし、日本にあるような刺身用や、短冊状のブロックは売られていません。一般的には大きな塊のまま並べられていれて、必要な分量だけを店員に口頭で伝えてカットしてもらいます。

生食用のマグロはスペインのスーパーにはありませんが、日本食材を扱う店では寿司向けのマグロも購入できます。ほとんどの場合は、冷凍状態で販売されています。

産地:アンダルシア(Andalucía)、バスク(País Vasco)、ムルシア(Región de Murcia)

【塩ダラ】バカラオ / Bacalao

バカラオとはタラのことで、スペインでは主に「塩漬け干しにしたタラ(塩ダラ)」を指します。

魚屋で売られている乾燥した切り身の塩ダラは、塩抜きしてから調理に使います。スーパーで売られている塩抜き済みの真空パックや冷凍製品は、そのまま手軽に使えて便利です。フィレや角切りのものはスープやコロッケの具材に活用できます。(塩抜き不要の市販品でも塩味はあるので、調味料のバランスに注意を)

バカラオを使った伝統料理の代表は、バスク地方に伝わる「バカラオ・アル・ピルピル(Bacalao al Pil Pil)」と呼ばれる煮込みです。バカラオにオリーブオイル、ニンニク、鷹の爪を加えてゆっくりと火を通しながら乳化させたもので、自然由来のコラーゲンを含んだトロッとした一品。コクがあるのにサッパリと食べられる人気メニューです。

産地:ガリシア(Galicia)、バスク(País Vasco)、アンダルシア(Andalucía)

【メルルーサ】Merluza

メルルーサは、スペインの白身魚を代表する存在です。淡白でクセのない味わいのため食べやすく、家庭料理からレストランの一皿まで幅広いメニューに使われています。

切り身になって売られていることが多いため、そのままソテーやオーブン焼きなどに調理しやすい魚です。パーティフードにぴったりのレシピをこちらでご紹介していますので、トライしてみてください。

産地:ガリシア(Galicia)、バスク(País Vasco)、カンタブリア(Cantabria)

【シイラ】ドラーダ / Dorada

ドラーダ(日本語ではシイラ)は、スペインの家庭料理でポピュラーな食材のひとつです。ほどよく弾力のある白身魚で、光沢のある鮮やかな鱗をまとっています。

対面販売の店では一匹丸ごと売れていることが多いので、購入する際は下処理をお願いしましょう。鱗や内臓を取ってもらい、さらに、頭を残すか落とすかの希望があれば伝えます。下処理をしてもらったドラードは、オリーブオイルやニンニク、ハーブなどを添えてオーブン焼きにすると美味しくいただけます。ほどよい脂とコクがあるので、塩やレモンといったシンプルな味付けでもOK。

産地:カナリア諸島(Islas Canarias)、バレアレス諸島(Islas Baleares)

【スズキ】ルビーナ / Lubina

ルビーナは日本のスズキにあたる白身魚です。身はしっとりとしていて旨みが強く、塩焼きやハーブを使ったムニエルに向いています。スペインでは主に地中海沿岸やバレアス諸島で水揚げされ、季節を問わず流通しているため、家庭料理にも使いやすい魚です。

産地:アンダルシア(Andalucía)、バレアレス諸島(Islas Baleares)、バレンシア(Valencia)

【ヨーロッパマダイ】パルゴ / Pargo

パルゴは、ヨーロッパマダイと呼ばれている中型の白身魚です。赤みがかったピンク色と、大きな目、そしてやや丸みのある楕円の形が特徴。身は脂が少なめで淡白ながら、旨味はしっかりあり、弾力のある食感が楽しめます。

旬は春から初夏。スーパーでは、すぐ調理しやすい切り身が売られていることもあるので、チェックしてみてください。クセがあまりないため、魚が苦手という人でも食べやすいはずです。

 アンダルシア(Andalucía)、バレアレス諸島(Islas Baleares)、カナリア諸島(Islas Canarias)

【サルモネテ】Salmonete

サルモネテ(Salmonete)は地中海や大西洋で獲れる白身魚で、日本語ではヒメジ科の魚を指します。体は赤みがかったオレンジ色で、身は上品な甘みがあるのが特徴です。フライにするとジューシーな食感を楽しめ、酢やオリーブオイルを絡めてマリネにしても美味しくいただけます。

旬は夏から秋。スーパーで丸一匹買う場合は、目が澄んでいるものを選ぶのがコツ。購入時にはウロコと内蔵を処理してもらいましょう。

ムルシア(Murcia)、バレンシア(Valencia)、アンダルシア(Andalucía)

【ロダバジョ】Rodaballo

ロダバジョは、カレイの一種で、繊細な白身の味わいを持つ魚です。脂は少なめで、口当たりは滑らか。オーブン焼きや蒸し料理のほか、バターでソテーをしても美味しくいただけます。

旬は冬から春にかけてで、魚屋では丸ごと一尾売られています。皮にツヤがあるのが、新鮮な証です。

ガリシア(Galicia)、アストゥリアス(Asturias)、カンタブリア(Cantabria)

【オイルフィッシュ】ぺス マンテキーヤ / Pez Mantequilla

「ペス・マンテキーヤ(pez mantequilla)」は、直訳すると「バター魚」。英語ではオイルフィッシュと呼ばれている深海魚で、脂がのっていて、とろけるような舌触りが特徴です。

一般的な調理用としては使われていませんが、スペインでは寿司のネタとして、白身魚にはこのマンテキーヤがよく使われています。味わいはほんのりと甘みがあり、クリーミー。消化しにくい脂分が含まれている魚のため、過剰摂取はしないように注意しましょう。

産地:カナリア諸島(Canarias)、バレアレス諸島(Islas Baleares)、北大西洋(Atlántico Norte)

【エビ】ガンバ /Gambas ・ランゴスティーノ / Langostino

スペインのエビはサイズや味が異なる種類がいくつかあります。大型のエビは「ランゴスティーノ(Langostino)」。身がプリッとしていて、パエリア、グリル、エビフライ、天ぷらに使えます。

一方、小ぶりで繊細なエビが「ガンバ(Gamba)」。甘みがあり、そのまま茹でるだけで美味しく、また、アヒージョにも最適です。スペインで日本食を作る場合、炒め物やちらし寿司などに使うならガンバが向いています。

魚売り場では「クルド(crudo)」と表記された生のものと、「コシード(cocido)」と表記された茹でて調理済みのものが売られています。

産地:アンダルシア(Andalucía)、カタルーニャ(Cataluña)、ガリシア(Galicia)

【カラビネロス】Carabineros

カラビネロスは深海に生息している大型の赤エビで、鮮やかな赤色の殻が特徴です。加熱するとさらに赤みが増して、ぷりっとした食感が楽しめます。身はとても甘く、濃厚な旨味があり、パエリアの具材としても人気。

高価なため特別な日の料理やレストランのメニューに使われることが多く、頭の部分はソースやブイヤーベースの出汁としても利用されています。旬は春から夏にかけてで、この時期は脂がのって甘味がさらに増します。

産地: ガリシア(Galicia)、ウェルバ(Huelva)、アンダルシア(Andalucía)

【シガラス】Cigalas

結婚式によく出てくるのが、このシガラスです。味が濃厚で美味しく、見た目も華やかなため、特別な日のメニューにぴったり。スペインではお祝いの席で、おめでたい料理の象徴として使われています。

シガラスは日本語でいうと「手長エビ」や「アカザエビ」に近く、旨味が深い出汁が取れるため、スープの具材としても人気です。

産地:ガリシア(Galicia)、アンダルシア(Andalucía)、カンタブリア(Cantabria)

【小型イカ】チピロネス / Chipirones

チピロネスは小型のイカのことで、スペインバルでは定番の人気メニューです。タパスとしてポピュラーなのは、さっくりと歯ごたえ良く仕上げられたフライ。ニンニクの風味を効かせた鉄板焼きや、イカ墨煮込みも親しまれています。

魚売り場で生のチピロネスを購入したら、内蔵や軟骨、目などを取り除き、軽く水洗いして下処理をします。特に春から夏にかけて旬を迎える時期は甘みが強く、風味が豊かになり食べ頃です。

ちなみに、その他のイカのスペイン語名は、アオリイカが「カラマール(Calamar)コウイカが「セピア(Sepia)」です。カラマールはプリっとしていて揚げ物や煮物に合い、柔らかく甘味のあるセピアは炒め物やパスタの具に向いています。

産地:ガリシア(Galicia)、バスク(País Vasco)、カタルーニャ(Cataluña)

【ムール貝】メヒジョネス / Mejillones

ムール貝はスペインの海産物の中で最も養殖されている貝類です。ガリシアやバスク、バレンシア地方での生産が盛んで、生でも冷凍でも殻付きのまま売られているのが主流。白ワインで蒸し焼きにしたり、パエリアに使ったりが定番で、その他にもトマトソース煮や酢漬けなどが人気です。

産地:ガリシア(Galicia)、バスク(País Vasco)、バレンシア(Valencia)

【ザンブリニャ】Zamburiña

ホタテ貝の一種であるザンブリニャ。一般的なホタテよりも小型で、希少なことから高級食材として扱われています。味は、甘味と旨味が濃く、繊細。殻ごと鉄板で焼いたり、トマト煮にして楽しめます。美味しさをそのまま閉じ込めたザンブリニャの缶詰は、上品な美味しさでプレゼントやピクニックにも喜ばれる一品です。

スペイン北西部の大西洋岸で水揚げされることから、ガリシア地方の特産として知られ、ガリシア産白ワイン「アルバリーニョ(Albariño)」とのペアリングは抜群。

産地:リアス・バイシャス(Rías Baixas)、リア・デ・アロウサ(Ría de Arousa)、リア・デ・ビーゴ(Ría de Vigo)

【コキーナ】Coquina

コキーナ は小型の二枚貝で、ピンクを帯びた淡いベージュ色と、薄くて楕円形をした殻の形が特徴です。味はアサリよりも甘みが強く、濃厚な海の旨味を感じられます。小ぶりなだけに身は小さいのですが、柔らかく、一度食べ始めると手が止められなくなる美味しさ。塩茹でや白ワイン蒸しが一般的な調理法です。

二枚貝では、アサリ(アルメハ/Almeja)やザルガイ(ベルベチョ/berberecho)も定番食材です。

産地:ガリシア(Galicia)、ウエルバ(Huelva)、カディス(Cádiz)

【マテ貝】ナバハス / Navajas

ナバハスはマテ貝の一種で、細長い貝殻が特徴です。身はしっかりと歯ごたえがあり、磯の香りと、ほんのり甘味を感じられます。

スペインの魚市場やスーパーでは殻付きの状態で売られることが多く、鮮度が命の食材。調理方法は、シンプルにオリーブオイルとニンニク、白ワインで蒸すのがおすすめです。旬は、春から初夏にかけて。バルやレストランでも食べられますが、自宅でも扱いやすい貝なので、日常の一品に加えてみてください。

産地:カタルーニャ(Cataluña)、ガリシア(Galicia)、バレアレス諸島(Islas Baleares)

【カメノテ】ペルセべ / Percebe

日本語では「カメノテ / 海亀の手」と呼ばれているペルセべ。岩礁に付着して生育している甲殻類で、見た目が亀の手に似ていることから、この名前が付けられています。

外側の硬い殻を割ると内側に柔らかい身があり、一般的には塩茹でして食べます。ガリシア地方や北西部の海岸沿いのバルでは、手で殻を剥きながら食べるのがポピュラーなスタイル。スーパーでも売られていて、人が集まる特別な日の一品に登場することもあります。

下処理はシンプルで、茹で時間も2、3分でOK。家でも案外扱いやすい食材です。茹ですぎると固くなるので、短時間で仕上げるのが美味しく食べるコツ。

産地:ガリシア(Galicia)、アストゥリアス(Asturias)、北部大西洋海岸(Costa Norte / Atlántico Norte)

【うなぎの稚魚】アングーラス / Angulas

アングーラスは、高級食材として珍重されている、うなぎの稚魚です。スペイン北西部の河川で捕獲される本物のアングーラスは、希少性が高く、年々価格が高騰化しています。

スペインではバルやスーパーでよく見かけるのですが、実は、一般的に出回っているのは、アングーラスに似せた代用品です。タラなどの白身魚をすりつぶした「すり身(surimi)」製品で、見た目や食感をアングーラスに近づけたもの。本物とは風味が違いますが、タンパク質を豊富に含んだヘルシーな加工品で、ワインやビールのおつまみに最適です。

スーパーで売られているアングーラス風のすり身は、たっぷりのニンニクで炒め、唐辛子を絡めると美味しくいただけます。

産地:ガリシア(Galicia)、アストゥリアス(Asturias)、バスク(País Vasco)

【アンコウ】ロペ / Rape

インパクトのある見た目で、魚屋で初めて見かけたら一見敬遠しがちなアンコウ。自宅で扱うのはハードルが高いですが、レストランで丁寧に調理された一品は淡白でクセがなく、食べやすい魚です。ゴツゴツとした外見に反して、身の味は繊細。グリルやスープなどに使われています。

日本で食されている「あん肝」は、スペインではほとんど流通していません。

産地:ガリシア(Galicia)、バスク(País Vasco)、アストゥリアス(Asturias)

スペインで食べられているその他の魚介類

ほかにも、鮭(サルモン/Salmón)、サバ(フレル/Furel)、カツオ(ボニート/Bonito)、ヒラメ(レングアード/Lenguado)、ホタテ(ビエイラ/Vieira)、カキ(オストラ/Ostra)、タコ(プルポ/Pulpo)なども、スペインのレストランメニューや伝統料理でおなじみの食材です。

スペイン各地の魚介を使った名物料理

《マラガ》エスペト / Espeto

エスペトは、イワシを串に刺して炭火で焼くアンダルシア地方の伝統的な料理です。マラガやグラナダの海外沿いでは、ビーチでエスペトが焼かれている光景が見られます。塩を振ってシンプルに食べるのですが、これが絶品。ビールのお供にも最高です。

《マドリード》ボカディージョ デ カラマレス / Bocadillo de calamares

イカリングのフライをパンに挟むサンドイッチは、マドリード名物のソウルフードです。中心地にあるプエルタ・デル・ソルやマヨール広場の周辺では、バルのメニューとしても人気。熱々の揚げたては格別で、素朴な見た目以上に人々を魅了する美味しさです。

《ガリシア》プルポ ア ラ ガジェガ / Pulpo a la gallega

柔らかく茹でたタコをスライスして、オリーブオイル、塩、パプリカを振りかけて食べるガリシアの名物。茹でたジャガイモの上にタコが並べられているのが定番のスタイルです。ガルシア地方ではタコのほか、ムール貝やカキ、ホタテ、アサリもよく食べられています。

《バスク》チャングロ / Txangurro

サン・セバスティアンやビルバオでタパスとして親しまれている、チャングロ。ズワイガニの身を使った料理で、チーズをのせて焼いたクリーミーなものや、オリーブオイルで炒めてコクを引き立てた一品が人気です。バスク地方でバル巡りをするなら、一度は味わってみてください。

スペインの魚介料理に使われるソース

オリーブオイル (olive oil)

シンプルに素材本来の味わいを生かせる最高のソースが、オリーブオイルです。焼き魚や魚介のマリネに使うと、味わいが格段に上がります。

アリオリソース (alioli sauce)

アイオリソースは、にんにくとオリーブオイルで作るスペインの伝統的なソースです。コクがあり、特に白身魚によく合います。

トマトソース (tomato sauce)

地中海風の魚料理には、トマトソースがよく使われます。トマトの自然な酸味が魚の生臭さや脂っぽさを和らげてくれて、さらに煮込むことで出る甘みが全体の味を丸く整えてくれます。

サルサ・ビスカイーナ (Salsa Vizcaína)

バスク地方のビスク料理(魚介の煮込み)に使われるソースです。特に、バカラオをこのソースで煮込んだ「バカラオ・ア・ラ・ビスカイーナ(bacalao a la vizcaína)」は有名です。


その他、魚に爽やかな酸味を加える“レモン”、ソースに混ぜて風味を立たせる“パセリ”も、定番の調味料です。

スペインでは魚介の缶詰が美味しいグルメ

スペインでは、魚介類の缶詰が一般的に親しまれています。ツナ、イワシ、ムール貝、イカ、ホタテ、タコといったスペイン産食材のオリーブオイル漬け缶詰(Conservas de mariscos en aceite de oliva)は、そのままでワインやビールのおつまみになり、また、パンの上にのせてタパスにしたり、サラダに添えて前菜にしたりと、幅広くアレンジできます。

アウトドアやパーティでも活躍し、スペインでは保存食というよりも、高級なグルメ食材として人気です。特に、海の幸が豊富なガリシア地方では、良質な海産物と伝統的な加工技術によって、美味しい缶詰製品が作られています。

缶詰のバリエーションには、パプリカ味、ピリ辛ソース味などがあり、スペイン旅行のお土産におすすめです。

スペインで味わう新鮮な魚介類は絶品

スペインには美味しい魚介類が豊富に揃っています。タパスとして気軽に試せる一品もあれば、日本では味わえないような贅沢なレストランメニューも。こうした食材や料理を通して、食文化をより深く知ることができます。スペインに滞在中には、ぜひその味を堪能してみてください。

スペインでのグルメ巡りや、暮らしについてなど、現地情報で知りたいことやお困りごとがあれば、日本人向けのサポート会社「おまかせマドリード」までお気軽にご相談を。

▼おまかせマドリードのサービス内容と料金については、以下の一覧表からご確認いただけます。

目次