イギリス式の教育プログラム:幼稚園から高校までの流れを解説
マドリードで子育てをしている方や、これからスペインに赴任するというご家庭では、お子様の教育環境について悩まれている方もいるのではないでしょうか。
世界各地からさまざまなバックグランドを持つファミリーが集まっている首都マドリードでは、インターナショナルスクールの選択肢が豊富です。中でも、イギリス式のカリキュラム IGCSE(International General Certificate of Secondary Education)やA-levels(Advanced Level)を採用している学校は、将来の大学進学や国際的なキャリアを見据えたお子様にとって、魅力的な選択肢です。
今回は、IGCSEとA-levelsの教育システムについて、詳しくご紹介します。マドリード州内のイギリス式インターナショナルリストもまとめていますので、参考にご覧ください。
国際的な教育プログラム「IGCSE」とは?

IIGCSE(International General Certificate of Secondary Education)は、イギリスをはじめ、世界中の国で提供されている国際的に認められた中等教育の終了資格です。14歳から16歳(日本の中学3年生から高校1年生)の生徒を対象にしたカリキュラムで、大学進学の準備として重要な役割を担っています。
イギリスの学位認定制度「GCSE(General Certificate of Secondary Education)」を国際化したもので、世界中で同じ基準とカリキュラムに基づいて学べるようにデザインされています。異なる国や文化に住む生徒たちが同じ基準で教育を受け、進学資格を取得できる点が特徴です。
IGCSEのメリット
自分の興味に合わせた選択ができる
歴史、地理、外国語(スペイン語、フランス語、ドイツ語など)、経済学、ビジネス、アート、音楽、体育、情報技術(IT)、環境化学など、さまざまな科目を選択でき、個々の興味や進路に合わせて学びを深めることができます。
多様な方法で評価される
学習の評価は主に筆記試験によるものですが、科目によっては実験やプロジェクト、口頭試験など、さまざまな評価方法が取り入れられています。単に試験の点数だけではなく、実際にどれだけ理解しているか、どんな実践的なスキルを身につけているかも確認され、一面的な評価にとどまらないことがメリットです。
進学の準備ができる
IGCSEの結果は大学や専門学校への進学に大きく影響し、A-levels(上級資格)にも繋がります。必要な学力が身につくので、進学先や就職の可能性を高めることができます。
大学出願資格となる「A-levels」とは?

A-levels(Advanced Level) は、16歳から18歳(日本の高校2年生から3年生)を対象にした2年間の学問プログラムです。主に大学進学を目指す学生が受けるもので、プログラム修了時には科目ごとに試験があり、成績に応じて大学進学資格として認定されます。
A-levelsのメリット
専門的な学習ができる
物理学、化学、数学、歴史、経済学、英文学、ビジネス、音楽、政治学などの選択科目があり、その中から3~4科目を選んで、その分野について深く学ぶことができます。得意分野を極められるので、将来の進学や職業分野に直結した学習が可能です。
学習スタイルが柔軟
自分のペースで学べ、探究心が養えるプログラムです。小論文・実験・プロジェクトなど、学問的スキルも身につきます。
国際的な大学進学に有利
世界的に評価が高く、入学資格として広く認められています。イギリスの大学への進学を希望する場合には欠かせない学力証明となり、その他、ヨーロッパ、アジア、アメリカなどでも国際的に大学進学が有利となります。高校最終2年間で学ぶ国際バカロレア課程 IB Diploma(International Baccalaureate Diploma Programme、略称:IBDP)や、他の資格と組み合わせることで、さらに進学の選択肢が広がります。
IGCSE/A-levelsを採用している学校に入学するには?

幼稚園からの入学(Early Years / Nursery / Pre‑Nursery / Reception)
IGCSE / Alevels は中学・高校の国際学力認定資格ですが、幼児期からこれらを意識して一貫した学習を提供している学校を選ぶことで、将来の大学進学や学力形成に役立ちます。
幼児部に入るための条件・必要なもの
幼児部では通常、英語力は問われない場合が多いです(自然な学習環境で身につけていくため)。ただし、学校によっては簡単なやりとりをみる短い面談が行われることもあります。
対象年齢は、2歳〜5歳が一般的。1歳未満でも入れる学校もあるので、以下の学校リストを参考に。
小学校からの入学(Primary School / Junior School)
小学校の入学では、授業を理解できるレベルの英語力が求められ、入学前にテストや面談で理解力・コミュニケーション力が確認されます。
英語力が十分ではなくても、ほとんどの学校で英語準備クラス(EAL:English as an Additional Language)が設けられているので、そのクラスで補助を受けることもできます。
小学校に入るための条件・必要なもの
学力テストや面談があり、学校によっては数学・英語・読み書き能力がチェックされます。上級学年(Year 4〜6)では、成績表の提出が求められることも。
対象年齢は、5歳〜11歳。
中学校からの入学(Secondary School / Middle School)
英語で授業を理解できるレベルが必要です。英語での読解・記述・会話・聴解が求められ、数学の学力テストを受ける場合もあります。英語力が不足している場合には、入学後に英語のサポートを受けられることがほとんどです。
中学校に入るための条件・必要なもの
上級学年(Year 9〜11)では 過去の成績表を提出。IGCSE 受験を控えた Year 10〜11の入学では、過去の科目履修状況も重視されます。
対象年齢は、11歳〜16歳
高校からの入学(Sixth Form / Senior School / College)
英語での理解力・表現力が求められ、数学・英語での学力試験や個別面談が行われます。学力のほかに、適性、学習意欲などを総合的に評価されることもあるため、事前の準備と情報収集が大切です。
高校に入るための条件・必要なもの
過去の成績表およびIGCSEの成績が必要です。学校によっては、「◯科目以上の合格・高評価が望ましい」といった基準が設けられていることも。志望理由書や自己紹介文、推薦状などを求める学校もあります。
対象年齢は、16歳〜18歳。
入学時期(学年度開始)は9月
幼稚園から高校まで、いずれも入学時期は新学年がスタートする9月です。空きがあれば、それ以外の時期でも途中入学できます。
IGCSE/A-levelsを提供しているマドリードのインターナショナルスクール

1. King’s College Madrid(キングス・カレッジ・マドリード)
多国籍な教師陣を擁し、教育水準に優れていることから日本人家族に人気があるインターナショナルスクールです。学問レベルや進学実績が高いことで知られています。
マドリードにはキャンパスが3箇所あり、アルコベンダスとチャマルティンにそれぞれ位置しています。幼児期から受け入れがありますが、キャンパスによって対象年齢が異なるため、事前に確認をしてください。
ソト・デ・ビニュエラス校の高等部では、国際バカロレア(IB)プログラムも提供しているため、特に国際的な進学を目指す生徒に有利です。
ソト・デ・ビニュエラス校(幼稚園〜高校 / 4か月〜18歳) P.º de los Andes, 35, 28760 Soto de Viñuelas, Madrid, Spain
ラ・モラレハ校(幼稚園〜中学 / 2歳〜16歳) P.º de Alcobendas, 5, 28109 Alcobendas, Madrid, Spain
チャマルティン校(幼稚園 / 1歳〜7歳) Prieto Ureña, 9E, Chamartín, 28016 Madrid, Spain
WEB:https://www.kingscollegeschools.org/
2. The International School of Madrid (インターナショナル・スクール・オブ・マドリード)
幼稚園から高等部までがあり、中学〜高校の間にIGCSEプログラムを提供しているイギリス式のインターナショナルスクールです。規模としてはそれほど大きすぎず、きめ細やかな指導が行われていることに定評があります。進学指導やキャリアカウンセリングも積極的に行われている学校で、イギリスやアメリカの名門大学への進学実績を誇っています。
幼児部/小学部(2歳〜11歳) Rosa Jardón, 3, Chamartín, 28016 Madrid, Spain
中学部(11歳〜14歳) Rosa Jardón, 12, Chamartín, 28016 Madrid, Spain
高等部(14歳〜18歳) Serrano Galvache, 13, Cdad. Lineal, 28033 Madrid, Spain
WEB:https://internationalschoolofmadrid.com/
3. St. George Madrid(セント・ジョージ・マドリード)
幼児部から高校まで同じキャンパスで学べる一貫校で、兄弟がいるご家庭でも通いやすい学校です。イギリス式教育を基盤として、世界の大学進学に柔軟に対応できる教育プログラムを組み合わせています。
対象年齢:約20か月〜18歳
住所:Padres Dominicos, Hortaleza, 28050 Madrid, Spain
WEB:https://www.stgeorgemadrid.com/en
4. Thames British School Madrid
英国式カリキュラムに基づき、ケンブリッジ国際課程(Cambridge IGCSE および AS/A lebels)を提供しています。幼児部から高校までの一貫校。モダンなキャンパスで、スポーツ・ラボ・図書室など設備も充実しています。
対象年齢:1歳〜18歳
住所:Barbero de Sevilla, 16, 28222 Majadahonda, Madrid, Spain
WEB:https://thamesbritishschool.es/
5. Runnymede College(ラニミード・カレッジ)
1967年に創立され、長い伝統を持つ学校です。多国籍の生徒が在籍し、英語を中心に「学術・人間力の両方を伸ばす教育」を特徴としています。IGCSEとA-lebelsで大学進学準備ができます。
対象年齢:2歳〜18歳
住所:Salvia 30, La Moraleja, Alcobendas, 28109 Madrid, Spain
WEB:https://runnymede-college.com/
個性に合った学校選びが将来の成功に繋がります
日本またはスペインで、もしくは他の国の大学へ進学を希望するのであれば、国際的な教育システムであるIGCSEやA-levelsのカリキュラムで学ぶことが、将来に大きく繋がります。
多様なバックグラウンドを持つ学生たちと出会い、共に学べる、というのも魅力です。
ご家庭の教育方針やお子様の個性に合った学校を選んでください。
学校選びや手続きに迷ったら、おまかせマドリードへ

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