スペインにおける「不法滞在者向け特別正規化制度」の実施

皆さま、こんにちは、おまかせマドリード代表の大畠です。
2026年4月〜6月の期間限定で、スペイン政府による不法滞在者向け特別正規化制度が実施される予定です。
本制度は、スペインでの滞在許可・労働許可を取得できる可能性がある特別な申請制度で、今後スペインで
・働きたい
・住み続けたい
・在留資格を安定させたい
と考えている方にとって、非常に重要な機会となります。
特に、
・学生ビザから労働滞在へ切り替えを検討している方
・ビザの期限や滞在資格に不安がある方
・将来的にスペインでの長期滞在・就労を希望される方
は、早めの情報収集と準備が重要です。
不法滞在者向け特別正規化制度とは?

不法滞在者向け特別正規化制度とは、一定の条件を満たす不法滞在者に対して、期間限定で例外的に在留資格を与える政府の特別措置です。
不法滞在者向け特別正規化制度の特徴
この制度は、通常の移民制度では在留資格を得られない人に対して、政府が居住・就労を合法化する機会を与える、というもの。これは、移民の新規流入を目的とした制度ではなく、国内に長期間滞在し、生活実態のある人々を制度上整理するための例外措置である点に特徴があります。
なぜ実施されるの?
実施が決定した背景には、次のような理由があげられます。
- 国内で生活や就労を続けてきた人々を、法制度の枠外に置き続けるのではなく、社会の中に正式に位置づけるため
- 不法就労や労働者の搾取、ブラック経済といった問題を是正し、労働環境を透明化するため
- 介護や農業、サービス業など、慢性的な人手不足に直面している分野の労働力を安定的に確保するため
- 就労や収入の実態を制度上も可視化し、納税および社会保障制度への参加を促すため
- 長期間にわたり不安定な立場に置かれてきた人々の人道的・人権的状況に配慮するため
正規化されると、どうなる?
正規化申請が承認されると、次のような権利が与えられます。
- 1年間の居住・労働許可証を取得できる
- 全国・全産業で合法的な就労が可能になる
- 子どもを含めた家族全員の許可(5年)が認められる可能性も
- 医療や社会保障、行政サービスなどを正規の対象者として受けられるようになる
- 申請中は退去・送還手続きが一時停止される
- 将来的に通常の在留許可へ移行できる道が開く
正規化申請の期間と条件

公式情報が確定するのは4月の予定です。
現時点ではまだ公式情報が公開されていないため、以下の申請方法および必要書類などは、想定される内容です。
今後公式に発表される詳細を必ずご確認ください。
スペイン政府 公式リンク
・公式ニュース(ラ・モンクロア/Consejo de Ministros)
「スペインに居住している外国人を対象とした特別正規化プロセスについて」
・申請要件に関する公式Q&A(移民局ポータル)
「在留資格の特別正規化について」
・新移民規則(2025年5月施行)(英語)
「2025年5月に施行された改正規則について」
不法滞在者向け特別正規化制度の実施期間
申請受付期間予定: 2026年4月初旬〜2026年6月30日まで
(※2026年2月現時点で見込まれている予定期間です)
対象者の主な条件
- 2025年12月31日以前にスペインに滞在していたこと。
- 申請時に、直近5か月以上の連続居住を証明できること。
- 重大な犯罪歴がないこと。
証明書類の例
- 市町村の住民登録証明
- 医療記録、社会サービスの記録
- 公共料金の支払い証明、送金記録、交通チケットなどの公私の書類
手続きの流れ
- 必要書類を用意し、居住の証明を整える。
- オンライン申請(専用システム等)または窓口で申請。
- 審査後、暫定的な許可証が発行されれば、就労・居住が合法的に可能。
- 1年後は通常の移民制度への移行手続きを検討できる。
個別状況に合わせて対応を

この「不法滞在者向け特別正規化」の制度については、不法移民の誘引や公共サービスの負担増という面では懸念されている一方で、人権問題や労働力需要の観点では評価されています。今後、本制度がどのように捉えられていくのか、注目されるところです。
ご相談は「おまかせマドリード」へ
おまかせマドリードでは、不法滞在者向け特別正規化に関するご相談・申請受付を行っています。
制度の対象になるかどうか、どのような書類が必要かなど、個別状況に合わせてご案内いたしますので、ご不明点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
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